
東日本大震災から釜石へ、そして今は能登へ。
「フライキ(大漁旗)が掲げられると、全国からラガーマンがやってくる」
その合言葉のもと活動する「フライキプロジェクト」輪島市曽々木海岸に入りました。

地震に加え、豪雨でも甚大な被害を受けたこの場所に、この3連休も関東・東海・関西からラガーマンたちが集結。
窓岩(ハート岩)前のボランティアセンターに寝泊まりし、ワンチームとなって瓦礫の撤去・移動作業に汗を流しました。
作業後の夜の交流会では、これからの支援や未来に向けて熱く語り合う場も。今後は「石川ONETEAM大作戦」も連携させてもらい、地元・石川組も主体的に関われる継続的な仕組みも作っていけたらなと思いました。

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石川ONETEAM大作戦
One for All , All for 能登
「One for all , All for one」はラグビーのチームプレイや自己犠牲の精神を表した言葉として有名です。
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために=みんなはひとつの目的のために、という意味を持っています。
ラグビーは、身体が大きい人もいれば、身軽ですばしっこい人もいます。背の高い人もいれば、足の速い人、キックがうまい人など、多様な能力を持つ選手が存在します。各選手に適したポジションがあり、それぞれの個性や役割を理解し、一人ひとりがチームのために責任を果たすことが重要とされています。

ラグビーでは「トライ」を決めた選手だけでなく、タックルでボールを奪ったり、密集で力を尽くしたり、懸命にパスを繋いだり、仲間をフォローし続ける選手など、勇気を持ってチームのために迷わず己の身を投げ出せる精神が重視され、また選手自身もそこに誇りを感じています。

ラグビーは肉体的にも精神的にもとても過酷なスポーツです。立ちはだかる壁に向かって、いろんな考え方や価値観を尊重し、ハードワークを行うことで生まれた『結束力』は生涯を通じての財産となります。
また選手が試合後に、勝敗に関わらずお互いを称え合う 『ノーサイドの精神』はチームを超えて絆を深めます。

復興においてもそれぞれ(個人や地域)が個性や特徴を生かし、時にはボランティア・自己犠牲の精神をもち、それぞれの多様な立場・価値観を尊重して、ひとつの目的のためにONE TEAMとなることが重要かと思います。
皆でこの精神を共有する機会をつくり、スポーツを通して復興のメッセージを発信することで、地域がワンチームとなり、またチーム(地域の枠組み)をこえて人と人とのつながりが広がっていくことを祈念いたします。
